漆畑

2017年から漆の木を育てています。以前から漆の木を植えるのがひとつの夢でした。
日本産漆が少ないから守りたいとか、自分たちの使う全ての漆を育てたいとか、そんな大それたことではなく漆を扱う職人として植栽を通して漆のことをもっと知りたいと思いやんわりと勉強しております。漆の木は水はけが良く日当たりの良い場所が適していて、それほど条件は難しくないのですが、ご存じの通りかぶれるという難点がありあまり街中や民家付近には植えることが出来ません。 木工小屋を借りるときに大家さんにお願いしてみると快く所有する山に植えさせていただけることになりました。漆畑は山道を10分ほど歩いた山の中あります。


山道
漆畑 整備の様子


漆を採取できるまでに約10年かかり(この間草刈りは必須)約半年かけて一本の木に対して約200cの漆が採取出来ます。採取後、漆の木は伐採してしまいます。 私達の漆の木はもっと時間がかかりそうです。
これ以上畑を増やすと本職に影響がでたり、整備が大変すぎて楽しみではなくなるので、今のところ畑を増やすことは考えておりません。漆を扱うものとして経験してみたかったことで、家族総出で草刈りや整備を行う時間や漆の木の成長も楽しみの一つとして物づくりをしていきたいと思っています。2017年に10本程植えられる土地を借り、開拓して畑を作り苗を5本植え、翌年2018年には苗を6本植えました。そして2021年には、新たに土地を開拓して畑を作り苗を10本植えました。
始めの2年間に植えた漆は台風やシカの被害に合いほとんどの木が枯れかかりましたが、根元から切り新たに生えて来た芽を育て直しています。なので一番太い木でも根元でまだビール瓶程度の太さです。

漆畑に関する動画

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